
皮膚科の病気
皮膚科の病気について
アトピー性皮膚炎
当クリニックでは、日本皮膚科学会のアトピー性皮膚炎診療ガイドラインに沿った標準治療を行っています。
アトピー性皮膚炎では、症状の強い急性期から症状が落ち着いた状態にたどり着くまでの治療(寛解導入療法)や、その後、症状が落着いた状態を維持する治療(寛解維持療法)というふうに、その時々の症状にあった治療を選ぶ必要があります。アトピー性皮膚炎の症状は、体調やストレス、食べ物や季節や環境の変化など様々な要因で症状が変化しますので、外用を切らさない様にこまめに通院を行うことが大切です。
また、症状が落着いている期間にも、日々の肌ケアや維持のための外用を継続することで、症状の再燃増悪を減らしてゆけることもあります(プロアクティブ療法)。現在は、ステロイド外用剤はもちろんのこと、タクロリムス軟膏やデルゴシチニブ軟膏など、外用剤の選択肢が増えてきております。
町田駅周辺での仕事帰りに、学校帰りに、お買いもののついでに、ぜひお立ち寄りください。
デュピクセントについて
当クリニックでは以下の要件を満たす症状の重いアトピー性皮膚炎の患者様に対して、デュピクセントによる治療を行っております。
他院でデュピクセントをすでに投薬されており、引っ越しや転職などにて当クリニックでの加療継続を希望される場合には、デュピクセント開始前の評価(IGA、%BSA、EASIスコア)が必要となりますので、必ず紹介状をご持参ください。
■ デュピクセント開始における患者様の要件
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アトピー性皮膚炎診療ガイドラインを参考にアトピー性皮膚炎の確定診断がされている成人アトピー性皮膚炎患者であること
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以下のいずれかに該当すること
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アトピー性皮膚炎診療ガイドラインで重症度に応じて推奨されるステロイド外用薬(ストロングクラス以上)やカルシニューリン阻害外用薬による適切な治療を直近の6ヶ月以上行っている。
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ステロイド外用薬やカルシニューリン阻害外用薬に対する過敏症、顕著な局所性副作用もしくは全身性副作用により、これらの抗炎症外用薬のみによる治療の継続が困難である。
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以下のいずれにも該当する状態であること
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IGAスコア≧3
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EASIスコア≧16または顔面の広範囲に強い炎症を伴う皮疹を有する(目安として頭頸部のEASIスコア≧2.4 )
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体表面積に占めるアトピー性皮膚炎病変の割合≧10%
アトピー性皮膚炎の治療は、特に患者様と医師との二人三脚が大切です。症状が落ち着いた状態をなるべく長く保てるように、一緒に歩いて行きましょう。